目次
スプレーガンとは
- 圧縮した空気で塗料を吹き付け塗装する道具で、自動車塗装などに使用されます。
- スプレーガンは均一で美しい塗りを行うことができ、筆の描画では難しいぼかしやグラデーションを簡単に作ることができます。
- エアブラシのように細かく絵を描くというよりも、比較的大きなものを塗装することに向いています。
スプレーガンを買う
安いスプレーガンは二千円程度で購入できますがオススメしません。
1万円から2万円程度の予算で信用できるメーカーのものを購入しましょう。
アネスト岩田 恵宏製作所 明治機械製作所などの国内メーカーがオススメです。
比較的安価で高精度のスプレーガンを購入することができます。
スプレーガン選びの5つのポイント
1 塗料の供給方式
塗料の供給方式には重力式と吸い上げ式の二つのタイプがあります。
- 重力式
塗料カップがスプレーガンの上に来るタイプです。軽量で扱いやすいのが長所。自立できないのでスタンドが必要です。
安価で小さなカップもあるので、少量の塗料を扱う際に便利。絵を描く人にオススメです。 - 吸い上げ式
塗料カップがスプレーガンの下に来るタイプです。重たいのが難点ですが、塗料を継ぎ足しせずにに大量の塗料を扱うことができます。
2 ノズル口径
スプレーガンの口径は大きくなるほど広い範囲を一度に塗ることができます。
メーカーサイトで口径を確認しましょう。
スプレーガンにもよりますが1.0mm口径で100mm範囲を塗ることができます。
スプレーガンが塗ることができる範囲(mm)は「パターン」または「パターン開き」という項目で確認できます。
3 スプレーガンに記載されている空気圧力
スプレーガンを使用するときに必要な空気圧力です。「Mpa(メガパスカル)」という単位で表記されています。
コンプレッサーの最高圧力がスプレーガン推奨空気圧力を上回っていなければ、吹き付けるミストが荒くなる可能性があります。
4 スプレーガンの空気使用量
スプレーガンが使用する空気の使用量です。
コンプレッサーの吐出空気量がスプレーガンの空気使用量を上回ってなければ、タンク内の空気が減り続け空気圧を維持できなくなります。
タンク内の空気がなくなり空気圧下がった場合、タンク内に空気が充填されるのを待ちます。
5 スプレーガンの種類
- ベース用とクリヤ用
メーカーによってはベース用とクリヤ用など用途別にスプレーガンを販売しています。ベース用は霧が細かいのが特徴です。
クリヤー用は一度に多くの塗料を吹きつけ厚めに塗料を乗せることができます。 - 低圧スプレーガン
低い圧力と空気使用量で塗装ができるスプレーガンです。
スプレーガン選びまとめ
- 絵を描く人は重力式カップがオススメ。
- ノズル口径を確認する。
- コンプレッサーの最高圧力がスプレーガン推奨空気圧力を上回っていなければならない。
- コンプレッサーの吐出空気量がスプレーガンの空気使用量を上回ってなければいけない。
- 用途に合わせスプレーガンのタイプ選ぶ。低圧スプレーガンがオススメ。
スプレーガンを扱う上での注意
ここで紹介するスプレーガンの設備は一般家庭でもギリギリ使用できる範囲に留めています。
使用に関しても自動車塗装の工程ではなくイラスト制作や絵画制作におけるスプレーガンの扱い方を説明しています。
塗料に関しても臭いの強い溶剤は避け、臭いの少ない水性塗料が中心になります。
塗料のミスト
スプレーガンで塗装するとき、霧状になった塗料(ミスト)が部屋中に充満します。
ミストを吸い込まないために必ず吸収缶付きの防毒マスクを付けてください。
缶とマスクは別々で販売されていて2000円程度で揃えることができます。
ミストを部屋の外に排出するためには換気装置「塗装部屋」を使用します。
塗装ブースの作り方はこちら
コンプレッサーの騒音
スプレーガンのコンプレッサーは静音タイプでもそれなりの騒音が発生します。
音の対策が必要な場合はコンパネ、石膏ボード、スタイロボードで防音ボックスを作り振動と騒音を軽減することがせきます。
次の記事