露光とは
感光乳剤に紫外線(光)を当て感光乳剤を固めることを露光と言います。
露光の仕組み
「感光乳剤」は紫外線で固まります。
感光乳剤を塗った版の下に「図案原稿」を置き、版の下から紫外線を当て図案部分以外の感光乳剤を固めます。
図案原稿にサラダ油をヘラで塗り白い部分を透けさせ光を通すようにします。
黒で印刷された部分はサラダ油を塗っても光が通らないので感光乳剤は固まりません。
露光が終わったあと固まってない図案部分の感光乳剤を洗い流すと、図案の形に絵具やインクが通るようになります。
露光機を使う
感光乳剤に光を当てる装置です。今回自作した露光機を使用して感光乳剤に紫外線を当てます。
露光機を利用することで、常に同じ条件で紫外線を感光乳剤に当てることができます。
紫外線を当てる時間を計ることで、毎回同じ感光時間で確実に感光作業を行うことができます。
露光機の作り方はこちら
露光必要なものリスト
露光する前に反射を防ぐ黒い板を作る
露光する前に100円ショップで購入したスチレンボードと黒い画用紙で黒い板を作ります。
この黒い板で版の裏側に紫外線が入るのを防ぎます。

完成!
露光手順
図案原稿をサラダ油で透けさせる
コピーした図案原稿を露光機の上に置きサラダ油で図案原稿の白い部分を透かしていきます。
ティッシュで余分なサラダ油を拭き取り気泡を原稿の外に押し出します。
※図案の部分以外の白い紙はカットしてしまってもかまいません。今回トンボは使わないのでカットしました。
版と図案を圧着させる
露光時間の注意点
紫外線を当てる時間が長すぎると図案部分の感光乳剤まで固まってしまい水で洗い流せなくなります。
逆に紫外線を当てる時間が短かすぎると感光乳剤が固まりません。
ケミカルランプの多さや感光乳剤を塗る量に合わせて適切な露光時間を計らなくてはいけません。
露光する前に小さな版で適切な露光時間を計ることをおすすめします。
今回は感光乳剤を両面に一回ずつ塗ったものをケミカルランプ6本で露光しました。この条件の露光時間は13分です。
スクリーンを洗う
露光が完了したら紗を水で洗って図案部分の感光乳剤を落とします。
100円ショップで購入した白いスポンジで図案部分を優しくこすります。
固めた感光乳剤が剥がれる可能性があるので、強くこすってはいけません。
図案部分の感光乳剤が落ちたら紗の水を切ってドライヤーで乾燥させます。
版の再露光
紗の抜けをチェックし、版を再度露光します。紗に光を当て図案部分以外に感光乳剤が塗れていない所がないかチェックします。
感光乳剤が塗れていないと白く光って見えます。
感光乳剤が塗れていないところがある場合、ヘラで塗って感光させます。
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